夢見たウユニ塩湖の絶景を堪能したところで、次の国チリに向けて出発です!
ウユニからサンペドロ・デ・アタカマへ抜ける方法として2泊3日のツアーが有名ですが、1万円以上するってのはだいぶお財布に優しくなかったので、私たちは単純にバスに乗って国境を越えることにしました。
早朝に出発して、12時間かけてサンペドロ・デ・アタカマへ向かうルートです。
この記事では、トラブルで大幅に遅れたバス移動と国境越えをお伝えしたいと思います。
ウユニからサンペドロ・デ・アタカマへ
ツアーに参加せず単純にアタカマに移動する場合は、アタカマ近くのカラマという街で乗り継ぐ方法が一般的です。
バスの予約をするためお昼過ぎにバスターミナル周辺へ。
何軒か回って値段を比較しつつ、アタカマへの直行便が出ているというCruz Del Norteの便で行くことにしました。
リクライニング可能・ブランケットあり・トイレ付き、まあまあイケてます。
翌日分のバスを予約しに行ったら、アタカマ行きのバスはもう満席ってことで翌々日の便を予約…
読みが甘かったです。
余裕をもって早めに予約しに行くことをお勧めします。
出発「僕らの席は結局どこ」
翌々日の早朝、4:00か4:30。
謎にリッチなドライバーシートを装着したバスに乗車。笑
ここでさっそくトラブル1、「僕らの席は結局どこ」発生です。
予約する時に座席指定できたので前から2列目の左側を指定して座っていたら「ここ私たちなんですけどー(韓国語)」と言われ、02と20間違えたんかなみたいな感じで後ろの方にとりあえず移動。
結構席が埋まってきたところで再び「ここ私たちなんですけどー(スペイン語)」って…、まあ確かに彼らの番号は20。
トリプルブッキーーーーング!!
でもここで席譲ったら私たち席ないんじゃないか疑惑で困惑してたらリッチなドライバー登場。
「君たちはー、…じゃあー、…ここ。」って08、唯一空いてた席。
座席指定の意味!!
他にも迷いし者が1組いたし、なんなら途中までだからってタダ乗りしてくる現地人いたし、自由…いやテキトーやなほんまに。
視界が斜め「ぐちょぐちょ泥地獄」
なんやかんやで出発して2時間弱、
ガガゴッ ザーーーーーーアッ
っていきなりの衝撃に目を開けたら視界が斜め。…え?
トラブル2の発生、パンクじゃないです、前日から降り続いていた雨の影響で未舗装の道路からバスが滑り落ちました。
完全にハマって動きません。
ここが崖じゃなくて良かった、にしてもこのぬかるみこのバスのデカさじゃ全く道路に戻れません。
とりあえずみんな降りて―って、上からは雨が降り注ぐし下にはぐっちょんぐっちょんの泥。
これは靴を履いていて良かった、ビーサンでまさにドロドロになっている青年はかわいそうだったなー。
「男集まれーっ」って男性陣召集。
後ろからせーので押すけど動いて10㎝。
女性陣も導線にある雑草を抜いたりスコップで泥はけたり毛布でくるまったり。笑
片足あがったからもう大丈夫だ―!って、…全然大丈夫じゃないのね、もっかい滑ってやり直し。
やっと上がったーーってなって走り出したら30秒後に反対側にスライディング。
結局2時間先の代替便待つことになってバス内で待機。
でもどうにかって頑張ってくれたドライバーと何人かの有志のおかげで、乗り換えることなく再出発できました!
写真を撮った時間から推測して予定時刻から逆算してみると…5時間。
きっと雨でスロー運転だったし立ち止まったのは長くても3時間くらいだったと思うけど、それでも長すぎた。
そんでもって寒すぎた。隣のグループにホッカイロをあげました。
まあその代わり、ちょっとバスが動いた瞬間、片足がのっかった瞬間、エンジンがかかった瞬間、バスの中で妙な一体感が生まれていたことは確か。笑
視界が茶色「しょばしょば砂地獄」
今度は何かって??笑
雨が止んで落ち着いてきたあたりからみんな異変に気づき始めました。…
どう頑張ってもバスの中に砂ぼこりが入ってくるんです!
臭いは息苦しいは目はしょばしょばするは、もう逃げ場がないですからね。
窓閉めたところで屋根についた窓が壊れて閉まらない事件…、隣のグループにマスクをあげました。
壊れてるんじゃどうしようもなく、誰かが服をかけて応急処置してくれましたが、これに関しては基本ボリビアにいる時はずっと苦しかったです。
大幅に遅れて12:30にお昼休憩。
ご飯食べるもよし、公衆お手洗い(現地のキッズがおこずかい徴収)に行くもよし。
ここはもうすでに砂漠だったのかな?
辺りは一面赤土と岩と山でした。
再び走り出して1時間、やっとボリビアのイミグレーションに到着です!
バスで国境越え「魔の入国審査」
本当はね、8:30にはここに到着しているはずだったんですよ。
今これ13:30です。
ここからがまた長かった。いろんな人がブログで書いていますが、長かった。
まずはボリビアでの出国手続き!
ものすごーーいだだっ広い敷地にポツンとあるコンテナハウスがボリビアのイミグレーションオフィスです。
大きな荷物はトランクに積んだまま、手荷物(安全のため)とパスポートだけ持って入国審査へ。
スタンプ押してもらって、出国税15ボリビアーノ(約238円)を払ってにこやかに終了。
うちの彼はSouth?North?って聞かれててちょっと不機嫌。
やっぱり台湾人が中国って言われるのが嫌なように、私がフィリピンって言われてタイならよくある話なのにって思うように、韓国人も北朝鮮って言われるのは不愉快なんですね。(どの国を否定するってわけじゃないです。)
もう一回バスに乗り込んで、次はチリの入国手続き!
チリは入国審査が厳しいことで有名ですね。
確か初めにやったのは荷物検査。
大きなバックパックも手荷物もすべて一列に並べて、麻薬取締犬が荷物を何回もクンクンしてチェックしてました。
自分何も悪いことしてないのになぜか緊張しちゃうっての私だけじゃない気がする。笑
チェックが終わったらそのまま荷物をもって入国審査へ移動。
荷物を全部出してチェックされるって聞いてたけど、私は一番上の袋だけ開けられてニコって笑って終わりました。やっぱり日本のパスポートは最強説。
いや、一番上の袋にはタンクトップにくるんだ下着を入れておいたので、これが得策だったのかもしれない。笑
肉・野菜・果物とか細かく持ち込み禁止の物が多いし、うっかりでも入ってると罰金って聞いてたので、「とりあえず申告」の物を全部彼に預けて通過しました。
申告したのは確かインスタントコーヒーとインスタントヌードル。
「こんなん全然だいじょうぶだよーっ ははーっ」って言われてました。笑
ヨーロッパ系の旅人たちがまじで荷物ひっくり返してる中すんなり通過できて良かったです。
これで無事に入国できたけど、別検査を受けてるバスを待っている時間がおそらく30分以上。
ミニ屋台でみんなおやつを買っていました。
このクオリティーで値段だけはいっちょ前だったのは覚えています。笑
こんな感じでずいぶんと入念に審査をしていたおかげで、手続きだけで2時間半が過ぎていました。
カラマ経由 アタカマ到着!
ペルーからボリビアに入国した時もそうだったけど、チリに入った時もボリビアとの経済格差がすごかったです。
道ガタガタ言わないし砂ぼこり入ってこないし、この頃には濡れてた服も渇いてきてけっこう快適な時間になってました。
カラマで半分以上の人が降りて、そこから更に1時間半、20:30前にやっとアタカマに到着しました!!
12時間で夕方のうちに着くはずが16時間かかって真っ暗な時刻になっちゃいましたが、それでも最初のロス5時間が4時間になっていたので健闘したと思います。笑
夜は星空ツアーに参加しようって計画していましたが、やっぱり旅にトラブルはつきものだし、詰めすぎないでゆっくりしろってことだったのかもしれません(←無理やり)。
バス自体のトラブルに関しては運が悪かったとしか言いようがないですが、チリの入国審査については予想通り大幅に時間がかかったので、この後の予定は余裕を持って計画した方が良さそうです!
最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事が少しでも情報の足しになっていれば嬉しいです。
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