韓国の代名詞といったらキムチ!
手を動かして遊びながら、試食して味の違いを確かめながら、時には科学の目線からもキムチについて詳しくなれる体験型博物館が観光地仁寺洞にあるのをご存知ですか?
私がソウルを案内するなら必ず連れて行きたいお気に入りの場所です。
今回は、子供はもちろん大人だって五感で楽しめるミュージアムキムチ間の魅力を細かく紹介していきます!
<< あわせて読みたい >>
【ソウル3泊4日】1日観光おすすめモデルコース 『ローカル&キムチ』ミュージアムキムチ間って??
ミュージアムキムチ間は、人気の観光地仁寺洞(インサドン/인사동)にあるキムチの魅力を発信する体験型の博物館。 COEXモールにあったキムチ博物館が移動して2015年にリニューアルオープンしました。
ところで、ミュージアムキムチ…”間”なの?って疑問じゃないですか?私が初めて見た時は韓国人が漢字間違えてるって思いました。笑
伝統社会で惣菜をつくるところはチャンカン(饌間)、王様の食事をつくるところはスラカン(水刺間)、食糧を保管する場所はコッカン(庫間)と呼びました。このカン(間)のようにキムチの多彩な面やそれにまつわる物語が興味深く保管されているところ、キムチを感じ、楽しみ、体験する場所になるという誓いを込めて「キムチカン」と名付けました。
引用元:キムチミュージアム間
いやー…申し訳ないですね、漢字間違えてるとか失礼すぎる。笑
上に書いたように、昔とても重要な役割を持っていた”間”が博物館の由来でした。
”キムチを感じ、楽しみ、体験する場所”ということで、目と耳と口と手と…全身を使ってキムチを感じてきたので、フロアごとに詳細をお伝えしていこうと思います!
特に急いでないのであれば、4階から順に上に上がっていけばスムーズです。
キムチの博物館 4階
受付&ギフトショップ
ミュージアムキムチ間のある仁寺洞マルのビルに着いたら、エレベーターで受付のある4階へ。
受付の方は韓国語メインですが、外国人の観光客も多いので英語でも大丈夫みたい。運が良ければ日本語の話せる方もいるかもしれないそうです!
受付を済ませたらチケットを貰えます。

チケットにあるバーコードをかざすと各階・各部屋に入れるので、くれぐれもチケットはなくさないように!
それと、無料の音声ガイド(日本語・英語・中国語)も貸し出してるそうなので、必要な方は受付の方に伝えてみてください。
館内を全部見終わってからの話ですが、受付の横には小さなギフトショップもあります。
2019年4月に訪れた時は、韓国っぽい茶色い壺やユニークな形の器、キムチに関する本やエプロンなどが売られていました。
キムチの庭
さて、ここからが本番です!
まずは、キムチの誕生からこれまでの変遷。
私たちが知ってる真っ赤で辛いキムチだけがキムチじゃないんですよね。
一番の驚きは、キムチの祖先は紀元前に始まっていること!材料や調味料も時代によって進化してるんだよってのを追いかけることができます。
そしてキムチの庭の真ん中では、バーチャルでキムチ作りが体験できます!
タッチパネルで材料を動かして混ぜ合わせていくとキムチが完成します。 2種類のキムチが作れるので、ぜひどっちも作ってみてください!

キッズが喜びそうな感じだけど…、大人だけでやっても夢中になりました。笑
科学者の部屋
ここはキムチの魅力を科学の目線で伝えてくれるところ。
大きなスクリーンにはキムチの中にいる微生物(っていうとなんだか気持ち悪いけど笑)が映し出されていて、顕微鏡では生きた乳酸菌?キムチ菌?を実際に観察することができます!
ここにもタッチパネルがあって、キムチの乳酸菌の紹介や醗酵のカギ、研究者たちのストーリーが勉強できます。
”キムチ”って言っても大根キムチとか白菜キムチみたいにたくさん種類があって、それぞれに貧血予防とか老化防止みたいに効能がいろいろあるらしいです。
アトピーやストレスに効果的だとか、キムチの食べ時だとかを分かりやすく教えてもらえますよ!

ツルツル美肌を手に入れつつずっと家にいるストレスを解消するために、毎日悶えながら辛いキムチを食べています!ハハ
特別展示館
ここでは昔ながらの方法で火おこしを体験をしたり、春夏秋冬に合わせてキムチの盛り付けをバーチャルで体験したりできます。
(うちわで風を送り続けると釜戸の火(ライト)が大きくなるらしいです。盛り付けもやってみたんですが、正直どっちも反応はいまいちでした。)
キムチを使った料理も何点か展示されています。

見た目がけっこうリアルでまだ見始めたばっかなのにお腹が減りました。でも大丈夫、後でキムチの試食もできますよ!
特別展示っていうと期間限定な感じがしますが、私が2月・4月に訪れた時は同じ展示をしていました。常設かもしれないけど、もしかしたら今は違うものを展示しているかもしれないです。
キムチの博物館 5階
キムチロード
4階から5階に上がるのには階段を使うのがスムーズです(エレベーターでも移動できます)。ただこの階段を使う時は、私語厳禁。
音を立てずに静かに上ったり下りたりしてみてください。キムチの醗酵している音が聞こえます!

ここを通る時は、シーーッ!
メディアルーム
韓国各地のそれぞれのキムチのドキュメンタリーが流れています。
ブックカフェ DIHI
4階から見て回ってくるとこの辺りがちょうど半分なので、ちょっとここで休憩するのもアリです。
- アメリカーノ 2000w
- ショウガ茶/カリン茶/五味子茶 3000w
※アイスは+500w。
カフェといってもカウンターが3.4席あるだけで、ほんの一休みくらいのイメージです。その代わり、すぐ横にはキムチに関する本が置いてあるコーナーがあるので、ここでゆっくり座りながら休憩することもできます。

「DIHI」はキムチの古語だそうです!
キムチウム
5階の目玉はここです!
カフェ横のガラス扉から外に出ると、エレベーターと階段の他にもう1つお部屋があるんです。ここでさっき伝えたチケットのバーコードが必要になります。
キムチウムの中ではいろんな種類のキムチ(漬物)が展示されています!
サンプルじゃありません、これ全部ホンモノなんです!
韓国のキムチだけでなく世界各国の漬物も展示されているのでじっくり観察してみてください。馴染みのあるものからこれキムチなの⁈って思うものまで発見できると思います。

キムチウムの室内はちょっと涼しい3~5℃。キムチを一番新鮮に保てる温度なんだそうです!
キムチの博物館 6階
さて、一番上までやって来ました。
そろそろ小腹が空いてきませんか??6階は味わう&作るがメインの階です。
キムチの味見をする部屋
キムチウムのように外に設けられているお部屋、ここでキムチの試食ができます!
冷蔵庫にあるキムチは3種類…か2種類(どこかのブログでは2種類って書いてありました)。
ピリ辛のキムチとちょっと酸っぱめのキムチだったと思います。
ティッシュ・つまようじ・鏡・お水が置いてあって、なかなかのおもてなしでビックリしました。

唐辛子が歯に詰まるとか気にしなくても大丈夫ですよ!笑
この部屋には試食だけじゃなくて、自分はどのタイプのキムチが好きか診断や一般的なキムチの材料も展示されています。
レシピシートも置いてあるので、家で作ってみたいって方はこのシートを持ち帰ってみると良いと思います。
クッキング教室 ※詳細あり
事前に予約しておくとキムチ作り教室に参加することができます。キムチ作りのコースは3種類。
1.白菜キムチコース
一般的な韓国キムチを作るコースです。
- 毎週木曜日 14:20~15:00 40分
- 1人20000w(約1828円)
スタッフさんが目の前で作るのをモニターで確認しながら一緒に作っていきます。一緒に体験するメンバーが英語圏/中国圏が多い場合はその言語で説明するそうですが、日本語/英語/中国語のレシピを貰えるので安心です。
2.白キムチコース
唐辛子を使わないマイルドであっさりしたキムチを作るコースです。
- 毎週水曜日 14:20~15:00 40分
- 1人20000w(約1828円)
このコースも白菜キムチコース同様、スタッフさんと一緒にモニターを見ながら作っていきます。辛いキムチではないので、お子さんがいるのであれはこっちの方がおすすめかもしれないです。
3.一日キムチコース
自分たちでレシピを見ながら作っていくDIYコース。一日キムチ(ハルキムチ)は通常のキムチとは違ってすぐに食べられる簡単なキムチです。
- 毎週土・日曜日 14:00~15:00 20分
- 1人6000w(約548円)
このコースを実際に体験してみました。
教室の机に一式用意されていて、日本語のレシピをもらいました。
まずはキムチを作る前に、キムチを入れるケースにペンや色鉛筆を使ってお絵かき。自分のペースで作れるプログラムなので、お絵かきで時間かけちゃっても大丈夫です。
お絵かきができたら手袋をはめてキムチ作りスタート。
テーブルにある唐辛子などの調味料を合わせて揉みこんでいきます。この時もあんまり辛いのが得意でなければ調味料を減らせばOKです。

私は辛いのだーいすきなので、どっちかだけって書いてある辛味調味料をどっちも入れちゃいました!
と、あっという間に完成(早っ)!
密閉ラップとフタをして、専用のビニール袋に入れてお持ち帰りです!
一日キムチコースの魅力は、自分(もしくはグループ)のペースに合わせて作れるところ!14:00~15:00の間に教室に行けばよくて、展示を見てから14:30に行ってもいいので他のグループと時間をずらして作り始めても大丈夫です。
ちなみにその日のうちから食べられるけど、2ヶ月冷蔵庫で保存してから食べても辛さと酸っぱさが丁度良くて美味しかったです!
3コース共通事項
- 4日前まで予約可能、キャンセルは3日前までです。
- 最少催行人数は5人で、5人未満の場合は中止になる場合があります。
- 最大参加人数は大人基準で30人、子供基準で35人です。
- 6歳以上から参加できます。
- 予約は museum@pulmuone.com もしくは 02-6002-6456 まで。ホテルの連絡先など韓国での連絡先が必要です。
- 作ったキムチは持ち帰ることができます。
芸術体験空間など
試食やキムチ作りの他にも、キムチの材料スタンプを押せるお部屋や、
ユネスコの世界人類無形文化遺産に登録された8つの世界食文化がモニターで映し出されている壁もあります。

全体的に体験しながら学ぶプログラムが多くて、子供と一緒に来たらすごく楽しんでくれるだろうなーと思いました。でも私は大人だけで行ってもアドレナリン大放出だったし、ソウルですごくおすすめしたい観光地の1つです!
興味を持たれた方はぜひ、仁寺洞のミュージアムキムチ間まで足を運んでみてください!
ミュージアムキムチ間 概要
【 뮤지엄김치간 】
読み方▶
ミュージオム キムチ ガン
場所▶
ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞道 35-4, 仁寺洞マル 4~6F
(서울특별시 종로구 인사동길 35-4, 인사동마루 4~6F)
開館時間▶
10:00~18:00(定休:月曜日)
入場料▶
19歳以上 5000w
8~18歳 3000w
3~7歳 2000w
お手洗い▶
各階にあり
お問い合わせ▶
02-6002-6456
museum@pulmuone.com
ホームページ▶
kimchikan.com/jp/ (日本語)
アクセス▶
3号線安国(アングク/안국)駅6番出口 徒歩5分
1号線鐘閣(チョンガク/종각)駅3番出口 徒歩6分
最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事が少しでも情報の足しになっていれば嬉しいです。
☆100KRウォン≒9.14円
(2019年10月時点)
<< あわせて読みたい >>
▶▶質問やコメントはこちらへ