ペルー/マチュピチュへの行き方 「スタンドバイミー」線路トレッキング

南米 South America

「一生に一度訪れたい場所」として真っ先に名前が挙がる天空都市マチュピチュ、までのトレッキング道、通称「スタンドバイミーコース」

バックパッカーにはよく知られたコースで、片道約10km、3時間かけて線路道をひたすら歩いていきます。本家マチュピチュが印象に残っていることはもちろんですが、このコースをワクワク歩いたことの方がもっと思い出に残っています。

楽な行き方とは言えませんが、すぐ横に川が流れていたりトンネルや橋を通ったりと、いろんな景色を眺めながら進むスタンドバイミーコースの魅力をお伝えします!

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クスコからマチュピチュ村への行き方

拠点となるクスコからマチュピチュ村への行き方は主に2種類。(詳しく書けばもうちょっと細かかったり、欧米人に人気の3泊4日トレッキングコースなんかもあったりしますが、ここでは省略。)

車→ペルーレイルに乗る

ブルーの車体と黄色文字のペルーレイル

観光列車(ペルーレイル)に乗ってマチュピチュ村まで行く一番楽な手段。

1.クスコ市内からポロイ/オリャンタイタンボまで車で移動

クスコ市内にはペルーレイルの駅がないので、発着駅のポロイ(Poroy)駅かオリャンタイタンボ(Ollantaytambo)駅まで車で行く必要があります。ツアー会社で申し込んでもいいしタクシーで行くこともできます。

2.ポロイ/オリャンタイタンボからマチュピチュ村まで列車で移動

ポロイの方がクスコ市内からは断然近いですが、その分ペルーレイルの料金が上がります。さらに、ペルーレイルの座席にも等級がいくつかあります(景色や食事ありなしなど)。

ポロイとオリャンタイタンボどっちの駅に向かうかは、時間とお金を考慮しながら決めた方が良さそうです。

  • ポロイ経由
    • クスコ市内→ポロイ:20分 約25ソル(約825円)(Uber)
    • ポロイ→マチュピチュ村:3時間50分 70~510USドル
  • オリャンタイタンボ経由
    • クスコ市内→オリャンタイタンボ:1時間 約60ソル(約1980円)(Uber)
    • オリャンタイタンボ→マチュピチュ村:1時間40分 60~144USドル

(2019.02現在 Hannah Maps.Me & PeruRail調べ)

一番豪華な等級がずば抜けて高いですが、軽食&コーヒーくらいのサービス等級であれば片道100USドルいかずに済みそうです。

ちなみに改めて調べた時(2019.02.25)はプロモーションで40%OFFをやっていたので、マチュピチュに列車で行くことが決定したら、ちょくちょく公式サイトを眺めてみるといいかもしれません。

 ペルーレイル公式ホームページ

車→スタンドバイミーで歩く

お金はないが時間と元気はある、バックパッカー向けの節約&探検重視の手段。

約6時間バンに揺られて水力発電所(Hidroelectrica)まで移動して、そこから3時間かけてマチュピチュ村まで歩いていく方法です。

  • スタンドバイミー
    • クスコ市内→水力発電所 約6時間 往復60ソル(約1980円)
    • 水力発電所→マチュピチュ村 約3時間 タダ

余談:韓国ではまだメジャーではないらしい。韓国人の彼に線路歩くって言ったら驚いてました、ネットで調べても情報出てこないって。……すごい余談。笑

私たちは、私の希望でこのルートを選びました。理由は2つ。

  1. 列車は高いから
  2. 線路歩くとか考えるだけでワクワクするから

どっちかっていうと2の理由の方が大きかったです。日本を出発する前からスタンドバイミーするって決めてました!

単純計算しても片道9時間かかります。2泊3日の中日にマチュピチュに登るように計画してたので、往復とも時間をそこまで気にせずに歩くことができました。

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「スタンドバイミー」での行き方

クスコから水力発電所へ

アルマス広場の周辺にはいっぱいツアー会社があったので、何件か入って値段交渉してから決めました。クスコ⇔水力発電所の往復バス代がだいたい60~70ソルです。

朝の8時だか9時だかにアルマス広場に集合して、バンで出発。途中朝ごはん休憩を挟みながら山の中をどんどん進んでいきます。列車の駅があるポロイやオリャンタイタンボの町を通り過ぎるときだけちょっと賑やかで、あとはもう一面みどり。笑

道は確かにグネグネしてたけど、思っていたよりも揺れなかったなって感想です。だいたい15時過ぎくらいに水力発電所に到着しました。

水力発電所からマチュピチュ村へスタンドバイミー

約10km3時間の道のりを線路に沿って、マチュピチュのある山の外側を一周するように歩いていきます。

マチュピチュ山を一周するルート

ポイントは、水力発電所からマチュピチュに続く線路道に出るまでだけです!いろんなツアー会社のバンが停まっていて、先に着いた人たちが前を歩いているので、迷うことはそこまでないんじゃないかと思います。

と言いつつ、帰りで気づいたけど、私たちの前の人が間違えてて途中までいばらコースでした。笑

水力発電所に降り立つと目の前に線路が続いていますが、そのまま進むと行き止まりで、そこから傾斜のきつい崖を登ることになります。最終的には正しい線路道にたどり着きますが、一瞬ジャングルに迷い込むことになるのでオススメはしません(体験談)。笑

水力発電所から歩き始めて間もなく、右方向に踏みならされた坂があるのでそこを登ったら正しい線路道に出ます!線路に出たら左に進めばマチュピチュ村です。

川がすぐ近くに流れているので橋(…てか線路)を渡ったり

川に架けられた線路

鉄橋を渡ったりします。(ちゃんと脇道を通ること!)

鉄橋の前でピース

鉄橋の端に歩道があります

ペルーのおばちゃんと鉄橋

現地の方が入ると一気に写真がリアル…

停車している牽引列車?だったり

牽引列車と線路でバランスを取る私

車線変更のグルグルだったり

車線変更の大きなネジ

得体の知れない動物のオブジェだったりにも出会えます。

口開けて叫び合う動物と彼

途中何軒か完全に歩行者向けのカフェがあったり、水力発電所(Hidroelectrica)から7km & マチュピチュ村(Aguas Calientes)まであと4kmの看板もあったりしました。

おしゃれな道案内看板

観光用の線路じゃないので列車がすぐ横を走ります!

ずいぶん遠くの方からポッポーッって聞こえてて、列車が見えた瞬間、横を通り過ぎてる瞬間はもうたまらなかったです!

奥から顔を出すペルーレイル

線路のすぐ脇に歩道

通り過ぎる列車と記念撮影

歩き続けること2時間。「MACHUPICCHU」が出迎えてくれました!

マチュピチュのロゴ看板

と言っても、思わせぶり。ここがゴールではなく笑、大きめの川を右側に眺めながらもう少し歩きます。ここからは滑らかな道だったので歩きやすかったです。

村に続くアスファルト道

平坦な村までの道

30分でマチュピチュ村に到着しました!

マチュピチュ村の広場

行きは2時間半、帰りは3時間で歩くことができました。

マチュピチュ村まで4kmって看板があった所以外、今自分がどの辺りにいるのかって表示なかったし、道のりは正直長かったです。2時間以上ゴロゴロを道を歩くので、足への負担も結構あったかと。

でも大好きな緑に囲まれて歩けたし、途中途中アトラクションみたいな感じでオブジェがあったり列車が通ったりしたので、全然退屈じゃなかったし、むしろめちゃくちゃ楽しかったです!

現在地に関しては、Google.Mapだと経路がありませんって出てきたけど、Maps.Meなら徒歩経路出してくれるしGPSも使えて位置情報がはっきりしていたのでオススメです。

復路でのランチ

帰りのバスの出発が15時くらいだったので、ホステルを9チェックアウトしてゆっくり水力発電所に向かいました。

行きではいばらコースを歩いてしまったせいで気づかなかったけど、水力発電所の割と近くの線路沿いに人気のレストランがあります。バスまで時間を持て余しているバックパッカーがたくさんランチしていました。
【 Restaurante INTI WATANA II 】

アボカドディップのナチョス

2枚のチップとアボカドディップ

カリカリポテトフライのスープ

フライドポテトの浮かんだスープ

チヂミ。笑

チヂミ風のメインディッシュ

お店の女の子とわんちゃんが戯れてたり、庭にハンモックがぶら下がってたり、ステキなリラックス空間でした。

ランチしないとしても、賑やかなレストランを目指して歩けば、その少し先が水力発電所への下り坂(右側)なので目印になると思います。

【注意】復路 水力発電所→クスコについて

行きは自分の申し込んだツアー会社の集合場所に行けばいいので焦ることはないですが、帰りはバンを待つたくさんのバックパッカーたちと迎えに来たバンでごった返します。

バンの運転手さんたちが名前を呼んでくれますが、あちこちで呼び始めるので、どこに狙いを定めて聞けばいいかわかりません。だって聞き逃したら、クスコに帰れないどころかマチュピチュ村までまた3時間かけて歩かなきゃいけないですから笑(…笑えない)

なので、ツアー会社の名前だったりロゴだったり、運転手さんの顔だったりを覚えておいた方がいいです!私たちはバンが水力発電所の敷地に入ってくる道のすぐの近くで待機してたおかげですぐに発見できました。

実際に私の乗ったバンでも、出発直前になんとか乗り込めた人が4人いましたから…ここ、勝負どころです。

 

もう1点。

これは選んだツアー会社が悪かったのか単純に道が悪かったのか…

15時に往路のバンが到着してから乗り込んでクスコに出発、また6時間かけて帰るのですぐに辺りは真っ暗になります。

後半戦の山道、ものすっごいスピードで運転します。日本だったら30km制限の急カーブを80kmで曲がってました(後部座席の一番前にいたので確かな話)。すごい技術だねー、早く帰りたいんだろうねー、なんてのんきなこと言ってられないですよ。崖を走ってますからね。

フロントガラスの見える位置に座ってたのでもうジェットコースター状態…「これ生きて帰れるのかな」ってまじで話してました。

まあ生きて帰れたからこう書けてるんですけど…

帰りは完全に夜になって危険度が増しますからね…復路だけは安全に列車がいいんじゃないかと思いました。

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スタンドバイミーするための持ち物

  • 紫外線対策
  • 突然の雨対策
  • 虫よけスプレー
  • タオル
  • 酔い止め薬
  • 飲料水
  • 簡単なご飯かお菓子
  • Maps.Me
  • 元気な体と心

特に特別な持ち物はないですが、どこまで行けばゴールかわからない時間が続くので、こまめに休憩とって景色眺めながらリラーックスして進んだ方がいいかなーと思います。

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絶対楽しいです、スタンドバイミー

帰りのバンは本当にひやひやしましたが、それを除けば本当に楽しかったですスタンドバイミー。

線路を歩くなんてそうできる経験じゃないし、マチュピチュ村が見えてきた時はもうウハウハでした!(語彙力…)

もし時間に余裕があるのであれば、線路からでもマチュピチュ見えるのかなーなんて上向いて探しながらスタンドバイミーコースを歩いてみてはどうでしょうか。

 

 

さて、次回は本命マチュピチュ観光について更新していきます!

お楽しみに。

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