南米を代表する国と言ったらブラジルとアルゼンチン。
そしてその2つの国にまたがっているのが、今回ご紹介する観光名所イグアスの滝です。
いざ訪れようってなった時に必ず話題に上がるのが、「どっち側に行こうか?」ということ。
ボートに乗って滝に突っ込みたい/のんびり歩きたいとか、できる限り料金を抑えたいとか、悩むポイントはたくさんあると思います。
そこで今回は、私が実際に体験してきた率直な感想を元に徹底検証していこうと思います!
(アルゼンチン、豪雨でした。写真がきれいじゃなくてすみません…)
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【ブラジル側】南米が誇る大パノラマ!イグアスの滝の絶景&行き方
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南米の絶景イグアスの滝って?
滝幅約4.5km、最大落差約80m、毎秒落ちる水量は65000t。
この圧倒的なスケールを誇るイグアスの滝はブラジルとアルゼンチンのまたがっていて、北米のナイアガラの滝・アフリカのヴィクトリアの滝と共に世界3大瀑布に数えらます。
イグアスの滝を含む「イグアス国立公園」は、1984年にアルゼンチン、1986年にブラジルと別々にユネスコ世界自然遺産に登録。
また、2011年には220ヶ国440ヶ所から新・世界七不思議【自然編】のひとつとして、世界中の人の投票によって選ばれています。
ブラジルとアルゼンチンを比べてみた
もう3つのタイトルを獲得しているイグアスの滝、どっちに行っても楽しませてくれそうですけど笑、せっかくなので8つの項目に分けて比べてみました。
広さは?
まずは、観光に直接の関係はなさそうだけど面積のお話。
ブラジル▶▶
国立公園の面積:約1700㎢
↑東京都より一回り小さいくらい
滝の割合:20%(対アルゼンチン)
アルゼンチン▶▶
国立公園の面積:約555㎢
↑東京23区より一回り小さいくらい
滝の割合:80%(対ブラジル)
国立公園の面積だけ見ると、ブラジルの方がアルゼンチンの3倍くらい大きい。
逆に滝にフォーカスすると、アルゼンチンの方がブラジルの4倍くらいを占めている。
はい、だから?って話ですね。笑
ちぐはぐしてんなーと思っただけなんですけど、面白いので載せてみました。笑
それでは本題の観光の話に入りましょう!
観光の目玉は?
広大な敷地の各所に滝は流れてますが、やっぱりコレ!という目玉スポットが存在します。
実はどっち側も目玉は「悪魔の喉笛」、ここだけは ”一年中雨” !
ただ見え方も感じ方も全然違うんです!
ブラジル▶▶
大パノラマを眺めるのにはもってこいのブラジル側。
この橋を渡っていくと、一番奥で唸りをあげる親分の悪魔の喉笛に一番近づけます。
目の前にも足元すぐにも滝が流れていて、臨場感があるのはもちろん、水しぶきというか霧に近いものが私たちを包みます。
もうびしょ濡れですよ。
アルゼンチン▶▶
悪魔の喉笛に最接近して最大音量で味わえるのがアルゼンチン側。
一瞬危機感すら感じるほど、ものすごい水量が一気に流れ落ちていくのをすぐ横で眺めることができます。
あまりうまく説明できないんですけど、滝のスケールが今まで見てきた常識を超えてきて、滝つぼに落ちる水がスローモーションに見える錯覚に陥りました。
縮尺がうまく調整できないくらいダイナミックなスポットです!
そしてここでは、”滝は下に流れるのに水しぶきは上から降ってくる”!
レインコートを着てても意味ないくらいの勢いがあります。(カメラの水滴で伝われっ!)
ここにたどり着くまでの遊歩道からも水しぶきが上がってるのが見えるくらい迫力満点です。
この目玉スポットを比べてよく言われてるのが、全体を見たいならブラジル側、近くで見たいならアルゼンチン側ってやつですね。
他に見どころは?
イグアスの滝の魅力は悪魔の喉笛だけじゃない!
ブラジル▶▶
ブラジル側の魅力は、大小の滝を、1.2kmの緩やかな遊歩道から眺められること。
1.2kmあるとは言え所々に滝を覗くポイントが設けられているので、休みながらゆっくり進むことができます。
しかも高く伸びた木陰に隠れながら歩けるので、お日様が元気でも少し暑さが和らぎます。
アルゼンチン▶▶
アルゼンチン側はとてつもなく広くて、遊歩道や島がエリアごとに分かれています。
- 滝を下から見上げるLower Trail
- 上から眺めるUpper Trail
- 舟で渡るSan Martin Island
- 森林の中で動物に会うGreen Trail
など。
これはLower Trailを歩いている最中に出会った滝の一部。
ブラジル側に比べて階段が多く、アクティブに動きたい人向けかもしれないです。
小中の滝が多いですが、でっかい滝もありますよ。
緩急なくのんびり歩きたい場合はGreen Trailがおすすめ。
距離も短く、ここに棲みついている動物や蝶に出会いやすいです。
アクティビティは?
いくつかの主だったアクティビティをご紹介。
ブラジル▶▶
1.マクコ・サファリ
4WDでドライブ&トレッキングを経てボートに乗り込み、滝に突っ込みに行く人気のツアー。
「ちょっと高いけどアドレナリン全開」って口コミが多かったです。
2.ヘリコプター遊覧
ブラジル側でしかできないアクティビティ。
ふつうの観光では味わうことのできない貴重な約10分のフライト。
ヘリコプターに乗り込み、壮観なイグアスの滝を上空から眺めます。
アルゼンチン▶▶
1.ボートツアー
滝突っ込みと言ったらアルゼンチン側!と勝手に思っている超人気アクティビティ。
公園内のジャングルをドライブしてから滝に突っ込みむというプランもあるようです。
(詳しい情報が出せなくてごめんなさい。経験談ある方は教えてくださーい!)
2.フルムーン・ウォーク
満月の時期、1ヶ月に5回だけ開催されるレアなツアー。
満月で照らされる霧(水しぶき)が悪魔の喉笛をミステリアスに映し出します。
園内の移動は?
さて、園内は広いとは伝えてきましたが、ひたすらトレッキングするわけじゃないですよ。(知ってるか。笑)
いやすべてトレッキングでも問題はないんですが、相当疲れるので園内をこんな乗り物が走っています。
どんな乗り物かでどっちに行こうって決める人は少なそうですけどね、念のため。笑
ブラジル▶▶
エントランスをくぐるとすぐ目の前からバスが滝の方に向かって出発します。
アクティビティに参加する場合は違ってきますが、基本的にはみんなが降りる所で下車。笑
正確には終点の1つ前みたいですが、世界共通の王道ルートがここから始まるのでまあ降り損なうことはないと思います。
アルゼンチン▶▶
こっちの方がより一層ジャングルに来たって思わせてくれそう、トロッコ列車が園内を走ります。
エントランスから少し歩いたところにセントラル駅、次のカタラタス駅からはLower TrailやUpper Trailなどのトレッキングコース、最終ガルガンタ駅からは悪魔の喉笛にアクセスできます。
入場料は?
ブラジル▶▶
12歳以上 70BRレアル(約1918円)
2~11歳 11BRレアル(約301円)
※料金に入場料・園内バス・募金を含む
アルゼンチン▶▶
13歳以上 800ARペソ(約1912円)
6~12歳 200ARペソ(約478円)
※料金に入場料・園内トロッコ列車を含む
※値上がり・レートの変動(特にアルゼンチン)が激しいです。最新情報は自身で確かめてください!
行き方は?
詳しくは、国別の記事にまとめてあります!
国境越えに関してはブラジルの記事へ。
フォス・ド・イグアスのバスターミナル
| 約40分
イグアス国立公園(イグアスの滝)
片道3.75BRレアル(約103円)
行きはバスターミナルの入場口で先払いをして120番に乗車。
帰りはイグアスの滝エントランスの前から直接に乗り込んでバス内で支払いです。
アルゼンチン▶▶
プエルト・イグアスのバスターミナル
| 約30分
イグアス国立公園(イグアスの滝)
往復320ARペソ(約765円)
イグアスの滝へ行くRIO URUGUAYというバス会社のカウンターで直接往復チケットを購入して、目の前のバス乗り場から乗車。
帰りは復路のチケットを見せればOKです。
圧倒的にブラジルの方が安いですが、自分でバス乗り場を探したり2回支払いをしたり、ちょっと面倒。
バス乗車に関しては、アルゼンチンの方がスムーズにいけます。
宿泊施設は?
せっかくここまで来たんだからすぐ近くのホテルに泊まりたいって考えてる方へ。
両サイドとも、イグアスの滝の敷地内にホテルが建ってます!
ブラジル▶▶
【 Belmond Hotel das Cataratas 】
(参照:Booking.com)
Booking.comの口コミ評価9.5の5つ星ホテル。
伝統的なポルトガル様式にクラシックなブラウンの家具が備わった、高級感あふれるホテルです。
遊歩道の目の前に位置しているので、一般の観光客がいない時間に独占できるメリットがあります。
朝食がとっても美味しいらしいですよ!
アルゼンチン▶▶
【 Gran Melia Iguazu 】
(参照:Booking.com)
こちらも口コミ評価の高いロケーション抜群の5つ星ホテル。
白基調にウッドが引き立つ落ち着いたインテリアが特徴的です。
広い専用バルコニーが付いていて、お部屋の中から滝が眺められるタイプもあります。
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南米バックパッカーの旅ではほとんどこのキャンペーンを使ってホステルを予約していたので、宿泊費は40%OFFくらいで済みました。特に連泊かホテルを考えているなら、ぜひこのキャンペーンを使ってみてください!
ブラジルとアルゼンチン 結局どっちがおすすめ?
はい、やっと8項目の比較が終わりました。
結局どっちに行った方が満足できるのか!!
それはもう、ずばり、
人それぞれ。笑
全員が女じゃないし全員が20代じゃないし全員が体調万全でもないだろうし。
だからこっちに行ったら100%満足できるってのはないと思うんですけど…
でもそれじゃ意味がないので、何点かチェック項目を作ってみました!
ブラジル▶▶
✔滝の壮大な全体像を見たい
✔滝を下から見上げたい
✔写真映えには水が透き通ってる方が良い
✔いくら絶景でも騒音には耐えられない
✔ヘリコプター遊覧に興味がある
✔そんなに濡れたいとは思わない
✔のんびりゆっくり周りたい
✔できる限り安く行きたい
アルゼンチン▶▶
✔滝を至近距離で眺めたい
✔滝を上から見下ろしたい
✔写真映えよりも迫力が大事
✔喉笛に包まれたい(騒音OK)
✔滝に突っ込むのが第一の目的
✔ガンガン濡れてテンション上げたい
✔アドレナリン全開でサクサク周りたい
✔少しでも楽に行きたい
チェック項目の多く当てはまった方にあなたは魅力を感じているよう。自分の直感を信じて行動してみて。(占いか。笑)
南米のハイライトはイグアスの絶景で決まり!
というわけで、イグアスの滝に行くならブラジル側とアルゼンチン側どちらがいいかについて比較してきましたが、ちょっとは方向が見えてきましたか??
ちなみのちなみにですが、私の場合はこんな感じ。
- 広さ … 比較外
- 観光の目玉 … アルゼンチン
- 他の見どころ … どっちも
- アクティビティ … アルゼンチン
- 園内の移動 … アルゼンチン
- 入場料 … 比較外
- 行き方 … 比較外
- 宿泊施設 … アルゼンチン
ツアー参加してないしホテルも泊まってないけど、ほとんどアルゼンチン。笑
悪魔の喉笛で水がスローモーションに見えたとか、とにかくインパクトが大きかったのがアルゼンチン側!
ただ、天気の影響もあるだろうけど、ずっと眺めていられる綺麗さがあったのはブラジル側でした。
最後まで読んでくださった方だけに、最終的なおすすめをお伝えします。
ブラジル側からの壮大なスケールはきっとどこかで見れる気がしますが、アルゼンチン側の引き込まれるような緊張感と興奮は他では味わえないと思います!!
以上、マチュピチュよりもウユニよりももう一度行きたいと思う私が大好きな場所の紹介でした!
最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事が少しでも情報の足しになっていれば嬉しいです。
☆1BRレアル≒27.40円, 1ARペソ≒2.39円
(2019年8月時点)
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